ご提言等の内容(津田町の活性化について)
受付年月日
2022年08月13日
回答年月日
2022年09月02日
テーマ
津田町の活性化について
提言内容
(1通目)
香川県教育委員会事務局高校教育課の回答は、もう要りません。なぜなら、現在のところ3校の校地や施設についてしか、考えていないからです。元県立津田病院の跡地を見れば、だいたいの想像が付きます。また、今後、用地については、測量や物件調査などを行っていく必要がありますが、と言いながら、統合校は【造田地区】だと言い切っている点です。順番がまるで逆です。「さぬき市人口ビジョン」のデータも参考にさせていただきました。ともありましたが、県自体のデータは、お持ちでないのでしょうか?県自体のデータをお持ちでしたら、詳しいデータと分析などの回答をください。
今、私の欲しい回答は、さぬき市全体を俯瞰(ふかん)しながら、それぞれの地域の活性化を考えてくださるような部署からの回答です。県立3校の存続、あるいは、廃校によって将来の人口動態予測に違いが出ると思われますが、そのようなデータは有りますか?有りましたら、詳しくお示しください。有る、無い、をはっきりお答えください。
また、予測される津田高の存続と廃校による、
・子育て世代の減少数の差異
・JR津田駅の昇降者数の減少数
・津田町内の人口の減少数の差異
・津田高の3階建ての避難所としての存続の可否
など、分かりましたら、できるだけ詳しくお知らせください。
県教育委員会は、新しい統合校をさぬき市の【核】ともなる高校にしたいと考えておられるようですが、【核】ができれば、【周辺部】もできます。細胞内の【周辺部】には、多数の「ミトコンドリア」や「葉緑体」などのような細胞内器官が存在しますが、さぬき市の周辺部にも、細胞内器官が必要ではないでしょうか?津田高、志度高、石田高が数少ない「ミトコンドリア」であり、「葉緑体」です。「ミトコンドリア」も「葉緑体」もなくなれば、原始細胞以外のほとんどの生命体(細胞)が死んでしまいます。さぬき市にも、細胞内器官が必要なのではないでしょうか?津田町と大川町は、過疎地域に指定されています。250名から300名の人びとが、毎日集まる施設が他にあるでしょうか?県立3校がなくなれば、過疎化に拍車がかかり、生命体同様、町が、さぬき市が死んでしまいます。
知事は、人口動態なども慎重に検討を重ねてきたところであります、と答弁されておられますが、その慎重に検討されてきた結果やデータを、知事、もしくは活性化の担当部門自身の方が、丁寧にお答えください。
活性化に向けた、津田町・志度町・大川町などへの取り組みなどもご紹介ください。また、その基礎となるデータも、おありでしたら、ご紹介ください。
注.ミトコンドリアとは、エネルギー変換工場、葉緑体とは、エネルギー製造工場と言ってもいいでしょう。
(2通目)
県教育委員会は、津田町の活性化に関して、津田高の跡地利用しか考えていないようです。教育委員会としては、それで済むのかもしれませんが、この文書は、「県知事へのメール」であって、県政全体を考慮に入れながら、子育て支援や、地域などの活性化に向けた部署など、県庁全体で回答する必要があると思います。
そこで、1つ気になるのが、元県立津田病院の今の状態です。津田診療所の入り口近辺は、少し手入れしたように見えますが、他は、15年間ほったらかしで草ぼうぼうです。元県立津田病院の再利用・活性化は、全くできていません。荒廃した建物・敷地の中に、診療所がある!といった感じです。これ1つ見ても、県政や県教育委員会の、各地域に対する活性化への配慮の程度が、分かります。
津田高の、草ぼうぼうで至る所でガラスが割れているのが見えてくるようです。くれぐれも、そうならないようにお願いします。
1日に250人から300人、毎日ひとが集まる施設というのは、そうありません。それくらいの規模・気持ちで、津田町(さぬき市)全体の活性化に取り組んでください。また、津田高は、3階建ての建物として、避難所としても指定されています。その役割もキッチリと継承してください。JR津田駅は、津田高生やその職員が数多く利用しています。庶民の足である香川県のローカル線・鉄道を守ってください。新幹線は作るが、ローカル線は切り捨てるなどといったことの無いように、お願いします。
次のことなどを中心に、津田町など地域の活性化を考えて、県政の方針をお答えください。
1.津田町(その他の地域)の将来に向けての活性化
2.津田町(その他)の子育て世代の将来予測(津田高の有る、無しによる違いの予測)
3.JR(ローカル線)に対する考え方
4.避難所についての考え方
データ・明確な方針など、ない場合には、「無い」とお答えください。私の予想した最悪の状態にならないように、明るい希望あふれる将来像を、お示し下さい。
回答内容
メール2通を拝見しました。
まず、津田町(その他地域)の将来に向けての活性化についてですが、本県では、人口減少問題の克服と地域活力の向上を目指して「第2期かがわ創生総合戦略」などに基づき、県全体を対象として、移住・定住の促進や子育て県かがわの実現、魅力ある地域づくりなどの各種施策を進めています。
一方、津田町を含むさぬき市地域に関しては、地元自治体であるさぬき市において「第2期さぬき市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、地域の活性化に向けた各種施策を展開していると承知しており、県内各市町の取り組みが効果的になるよう県としても連携してまいります。
統合高校の整備場所の候補地の検討における人口の現状分析と将来人口予測などについて、県自体のデータは「かがわ人口ビジョン」などを参考とし、また、「さぬき市人口ビジョン」「学校基本調査」なども参考としています。これらは県立3校現状の場合であり、候補地の検討に当たり、改めて統合後の差異との推計は行っておりません。
人口動態に関しましては、
(1)さぬき市のすべての小学校区において、年少人口(0歳~14歳)の減少が見込まれている中においても、長尾・寒川・志度小学校区においては、比較的減少率が小さいこと
(2)高松市の年少人口の減少が見込まれている中においても、高松市南部の中学校区の年少人口の減少率は比較的小さいこと
などから、造田地区であれば、JR高徳線と琴電長尾線の双方を利用した通学が可能であり、東讃地域をはじめ幅広い区域の生徒が通うことができると判断し、造田地区を候補地としたところです。
歴史と伝統のある石田高校、志度高校、津田高校は、これまで、社会で活躍する有為な人材を数多く輩出してきており、地元の方々にとって、3校が大きな存在であることは承知しております。
その上で、全国的に人口減少が進む中、本県においても、同様に少子化が進んでおり、東讃地域における中学校卒業予定者数の減少傾向も顕著であることから、多様な価値観を持つ生徒たちが切磋琢磨できる教育環境、部活動や学校行事を含む生徒の多様な学びのニーズに応えられる教育環境を整備するといった観点、また、地域活力の向上といった観点からも、一定の学校規模を持つ、生徒にとって魅力ある教育環境を整備した新しい学校をさぬき市に設置することは、子どもたちにとって大変意義があると考えております。
一方で、高校の再編に伴い、地域においてさまざまな課題への懸念があるということは認識しております。
香川県の鉄道については、県民の皆さまの通学、通勤、通院など日常生活に欠かせない移動手段となっており、その維持・確保を図ることは極めて重要であることから、市町や交通事業者等関係者と連携し、持続可能な地域公共交通ネットワークの構築に向けて、利用促進や利便性向上などの施策を推進しているところであり、今後も引き続き、積極的に取り組んでいきたいと考えております。
また、避難所については、避難した居住者などが災害の危険がなくなるまで一定期間滞在、または災害により自宅へ戻れなくなった居住者などが一時的に滞在する場所を、市町長が指定避難所として、想定される災害の状況や人口の状況などを勘案して指定することとなっています。
津田高校については、現在、さぬき市が指定避難所として指定しておりますが、再編整備後の既存校の校地や校舎の利活用については、地域の活性化を図る観点からも有効に活用する必要があることから、指定避難所の存続の可否を含め、教育委員会とさぬき市が緊密に連携し、地域の実情を踏まえるとともに、地元の意向も丁寧にくみ取りながら、検討していくとお聞きしています。
県といたしましては、引き続き、それぞれの地域の活性化に向けて、各市町や関係機関などと連携しながら県の関係部署がともに取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
地域の活性化に関すること:地域活力推進課
地域公共交通ネットワークに関すること:交通政策課
災害時の避難所に関すること:危機管理課
東讃地域の高校再編計画に関すること:高校教育課